今日1月17日は阪神淡路大震災の起こった日で、平成7年、あれから26年が経つ。私にとっても大事な日で、大事な年でもあった。私はその時神奈川県にいて選挙落選中であった。選挙制度が中選挙区制から小選挙区制に変わり、全ての議員と候補者が自分の選挙区選びで右往左往していた。      

 発災して1週間後、私は思い立って神戸まで行き、災害の現実と実態を目の当たりに体験した。道路も、家も、橋も、市場も全て廃墟となった街をただ虚ろに彷徨(さまよ)った。将来の後学のために見ておくこと、そしてただ自分はこれからどうするかと悩み自問する半日だった。      

 生まれ地元の福岡に帰ろうと遂に決意し、川崎市の家を畳んだのが3ヶ月後、4月に入っていた。全てがゼロからのスタートで、しかし迎えてくれた福岡の人々はどこまでも温かく、遂に私の今がここにある。      

 今日の災害記念番組で、一人の新聞社所属のプロカメラマンの話。彼は自宅も大きく被災したが、すぐ外に出て災害の現場を撮り続けた。ある老人が災害の現場で救助の手を必要とした時、彼はカメラを捨てて手助けする衝動に駆られたが、遂にカメラを撮り続けた。新聞社は持ち帰った映像、写真を「これだけの災害の最中、救助の手助けせずにカメラを回していたなどでは新聞社のイメージを悪くする」として、遂に報道には採用しなかった。      

 近年になり彼の作品は見直され、貴重な現場写真として高く評価されるようになった。