4月13日、政府は福島原子力の汚染処理水についての「海洋放出」を正式に決めた。「東日本大震災」から10年が過ぎ、130万トンと増え続ける処理水と1000個を超える容器タンク、広大な用地面積をいかに処理するかは原子炉の廃炉と地域の復旧復興を進める上で最も困難な問題であった。        

 6年以上に及ぶ政府(経産省)の専門家委員会での徹底した検討を踏まえて、「2次処理を加えた上で海洋放出する、環境基準は国際的、国内的とも科学的に十分に満たされているが、いわゆる風評被害に対しては国が万全に対応すること」となった。

 2019年9月、私は環境大臣を辞任する記者会見で、意を決して「海洋放出」発言して世の中に大きな衝撃を与えた。その後事態はほぼその通りに進んだことに安堵している。菅首相(当時官房長官)と岸宏全漁連会長にもそれなりに根回ししたことも思い出ではある。  今後とも漁業関係者と福島県民に対しては特段の配慮が行われなければならない。       

 今は全ての関係者に心から感謝し、ひたすら安全に事が進むことを祈りたい。