4月21日韓国ソウルの中央地裁が、慰安婦問題につき、韓国には落胆、日本にとっては歓迎すべき判決を出した。1月の別訴訟では92歳の女性原告らが慰安婦時代の賠償を日本政府が支払うべきとの勝訴を得たが、今回の中央地裁はこれを破棄して日本政府には国際法上の「主権免除」があって民事責任はないとした。慰安婦問題は、日韓外交上の最大の歴史論争の一つで、すでにあらゆる議論は尽きており、私も自分の政治活動の中で一貫して深く関わってきた。     

 私は、韓国司法も遂に日本の言い分を認めてくれたという嬉しい感慨にひたっている。     この問題、外交的には2015年12月、安倍内閣と朴槿恵政権の元で「最終的かつ不可逆的に解決」したとして決着し、10億円の(名目のない)「解決金」が支払われた。私はその協定議論では日本国が譲歩し過ぎていることを批判しつつ、10億円についてはこれに断固反対した、「ドブに捨てるようなもの」とさえ発言した。案の定、韓国の国民はこの協定でも納得せず、訴訟は続け、あろうことかこの10億円はみんな使ってしまった。

 日韓両国の関係は今大変難しい時期にある。事情はあるだろう、それぞれ言い分はあるだろう。しかしわれわれ日本人は、今の韓国政権側に原因がある、少なくとも文在寅大統領の個人的思想、イデオロギーにあると割り切っている。その中で裁判所(司法)が今回は正しい判決を出してくれたことに冷静な良識を感じている。     

 もちろんこのままでは終わらない、相手は当然蒸し返すだろう、しかし韓国の司法にも未だ一抹の良識が残っていたことを知っただけでも希望が見えてきた。日本の側にも振り返ることはないか、常に自省しつつ、ことに当たらねばならない。     

 なお、福島の原発処理水の海洋放出についても、韓国の外務大臣が「日本を正しく理解する」発言してニュースとなっている。韓国も変わりつつある。