『神命大神宮』(東京大田区)の開祖「小松神擁(しんよう)」様が他界された。神明大神宮は規模は大きくないが、全国に神社を抱える神道組織で、私には特に縁が深い。40年を超える。いまだ昭和時代、後援者に熱心な信者がいて誘われるままに礼大祭の都度、出席して礼拝することを常とした。開祖は日本国の繁栄、世界の平和と人類の安泰を強く願っておられた。説教は分かり易く、私たち普通の生活倫理と通じていた。平服に戻れば、明るく、優しく、誰とも気楽に接せられた。        

 私は個人的にも深くご指導頂いた。選挙の相談もした。平成5年頃、世は中選挙制度から小選挙制度に大きく変わろうとしていた。私は選挙区を神奈川県内を取るべきか、生まれ育ちの九州福岡に移すべきか、他の全国の候補者と同じく、深く、深刻に悩んでいた。ご相談に伺った。開祖は暫し瞑想の後「南に行け」とご託宣された。私が今の選挙区(福岡5区)を決意した瞬間であった。然も早晩、福岡県選挙区に別宮(分社)を設立されることになり、偶然のこととはいえ余りの神の摂理に慄(おのの)くこととなった。        

 6月11日、本葬は(コロナ禍の自粛下でも)厳かなものであった。多くの善男善女たちの祈りと泣き声が館内に響いた。私は精神界の指導者の最期に実際に立会い、改めて世の中、人生、個人の偉大さを思いました。その方の謦咳(けいがい)に接し得た奇跡を改めて実感しました。弔辞の機会を与えられた。「天界でこそ、内宰宮様(ないしょうのみや=尊称)が本当の役割を発揮せられる時となりました。」と呼び掛けました。思いの万分の1でも話せたか、それでも私は気持ちの整理、「もう一人の母」との別れを済ませることが出来ました。